大変ご無沙汰しております。5月を最後に更新が止まっていました。一応元気にしていました。ハル父です。

まずは世界大会に参加された皆さん、お疲れさまでした。とーしんさん準優勝おめでとうございます。ジュニアのミヤモトくんも優勝おめでとうございます。

さて、マスターの試合については残念な試合になってしまいましたね。とーしんさんには来年も頑張って欲しいと願っています。

私がしゃしゃり出る必要もないのですが、ポケモンWCSについて何となく知っていて欲しいことがあったので書きます。(日記だし)
なお、ここに書くことは株式会社ポケモンとは関係ありませんし、ジャッジとしての公的な意見でもなく、ハル父の体験や観た事、思ったことが中心とした個人的意見です。

1.ポケモンWCSは日本の大会ではない
 日本(の会社)が行っている大会ではなく、アメリカのThe Pokémon Company International(TPCi)が行っている大会です。ですから、我々はTPCiの大会に参加させてもらっているという事でしょうか?

2.ルールが微妙に違う
 最近、海外のルールでは〇〇と言わないように気を付けているのですが、日本と海外ではルールが違います。
 https://www.pokemon.com/us/play-pokemon/about/tournaments-rules-and-resources/
に資料が沢山有りますが、「Pokémon TCG Penalty Guidelines」にプレイ時間の記述が有ります。
例えば、「Shuffling and deck search, mid-game: 15 seconds」などという記述が有ります。(翻訳は各自翻訳サイトで行ってください。)
また、「Repeatedly searching your deck, hand, or discard pile while performing a card effect.」という例も書かれています。
日本のルールでは明確にされていない部分をはっきり書いています。また、ペナルティの累積についても厳しいです。(賞金が掛かっているため当たり前か)
ちなみに、9月からのCLでは日本のルール、日本のスタッフが行いますので、安心してご参加ください。

3.怪しいプレイやルールに沿っていなければ、ペナルティも有りうる
 2014年のワシントンDCのLCQ(当時あった参加権利を取れなかった人の敗者復活戦)でジャッジから怪しいプレイをしたと言われて敗北を言い渡された日本人プレイヤーさんがいました。対戦相手の日本人プレイヤーさんがおかしい所はないと説明したにも関わらずです。2017年には、サーチを行った後には自分で「リフルシャッフル」もしくは「ファローシャッフル」を5回以上行う必要がある。というルールを聞きました。ルールの記述場所は見つけていないのですが、アナハイムの大会ではこれを知らずにペナルティを貰った日本人の方がいました。

4.日本人同士の対戦だってルールに沿ってなければ、ペナルティも有りうる
 先ほどのLCQの対戦もそうですが、日本人対決だろうがそうでなかろうが、ジャッジはルールや怪しいプレイだと思った場合は介入していきます。保護者の観戦についてもです。日本人同士日本語でスムーズにプレイをしていた時に、何を話しているんだと通訳を通して確認することも有ります。保護者が近くで観戦しているときに、コーチングとみなし注意もしくはペナルティを与えることも有ります。

5.ジュニアには寛容な面が多いです
 初めてWCSに参加したときに、子供をトイレに一人で行かせたり、エレベータに子供だけで乗せたりすると体罰に当たりますと説明されて衝撃を受けました。そのくらいアメリカでは子供に対して大切に扱おうという風習があるようです。子供がどんなに悪いことをしても(限度はあるかも知れないが)子供の責任は親にあるというようです。(親がしつけをしていないという意味ではない。げんこつも体罰)シャッフル5回の件についても2017年に確認したときには、ジュニアの対戦ではほとんど見ていなかったようでした。しかし、シニアに限って言うと、実際には注意などは出ていないようだったが、注意を出そうかジャッジ同士で話し合っている様子はうかがえました。なお、寛容ではありますが、ルールに厳格なので、2014年にガウくんが「リフルシャッフル」しなさい。とジャッジに言われた対戦が有ります。最後は「ファローシャッフル」で許してもらいましたけど。

6.じゃあ、日本でWCSを行えばいいじゃん
 私には日本でWCSを開きたいという野望はあるのですが、いくつかの理由があって現状は難しいです。
(1)賭博罪の壁
 私は法律家ではありませんので、詳しいことは専門家に聞いてください。
 日本では、参加費から優勝景品を出すと賭博の罪になるようです。そのため日本では、スポンサーから提供された商品やお金を優勝賞品にするようです。そうすると今までのアメリカの景品(賞金)システムが維持できません。また、サブイベントについても景品の準備が難しそうです。
(2)ルール(会社)の違い
 日本と海外はルールが異なります。しかし、世界的にみるとルールが異なっているのは日本なんです。どちらに合わせた方がスムーズなのかは決まっています。

7.勝者にはリスペクトを送られる
 怪しい人には厳しく勝者にはリスペクトをしてくれる。それがジャッジです。参加者は国が違っても対戦中以外は勝者にリスペクトしてくれる。日本と違うルールでも色々厳しいことがあっても頑張れるのがWCSです。一度でも楽しみを知ってしまった人は辛いことがあっても楽しいから来年も参加できるように頑張るんです。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索